2009年11月29日
 私は幼い頃から父達の演奏するジャズを聴いて育ちました。
 休みの日には演奏が終わる深夜まで、年末はカウントダウンで朝方まで……。
 私はジャズを子守歌代わりにして、ドラムの横でもぐっすり眠っていたそうです。

 父達のメンバーで一際目立っていたのが、サックス吹きのおじさん……喜納正栄さんでした。
 子供ながら、管楽器を自由自在に操る喜納さんの姿に、心を奪われていたように思います。

 時が経ち、いつしか私も喜納さんらと一緒に演奏をする機会が訪れました。
 喜納さんは毎週定期的に、父との練習の時間を設けていました。
 練習が終わると必ず、お酒を飲みながらマニアックな音楽の話に花を咲かせ……。
 喜納さんは、この時間が一番の楽しみだったのではないかと思います。
 ちょうど私が自分の曲や歌を残したいと思い、作曲活動を始めた頃だったので、ピアノと歌のシンプルなデモを、練習後喜納さんに聴いてもらっていました。
 いつも喜納さんは私の曲を非常に細かく分析し、褒めてくれました。
 
 考えてみると、私は喜納さんの感想を聴くことで、自分の作曲に自信を持てるようになっていったのだと思います。
 そうして出来上がったアルバム「Coral Orange」には、3曲フルートで参加してもらっています。

 
 ……この曲は、私が初めて自分以外の人の曲をアレンジしてみようと思った曲です。
 出来上がったら、いつものように喜納さんに聴いてもらおうと思っていました。

 でも、残念ながらその機会は失われてしまいました。

 天国の喜納さんへ届きますように。
 一緒に大きなステージに立ててすごく感激で、嬉しかった。
 素晴らしい音楽をありがとう。
 そして、いつも私を自分の娘のように可愛がってくれて、ありがとうございました。








「てぃんさぐぬ花」
 沖縄に伝わる童歌。
 今回は、原曲にはない新しいメロディーを作り、Cメロとして加えています。

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